“話せない”という恥を捨てる

滝行は、英語に対する恥ずかしさを捨てる挑戦の場

屋代祐華さん

所属 静岡大学

参加時期 2018春

一言コメント「“話せない”という恥を捨てる」

私が滝行に参加した理由

私は2018年春14タームに参加する前の一週間、「滝行」という英会話プログラムに参加しました。滝行は、旅武者が経営する英語学校でネイティブの外国人教師にビジネス英語を教えてもらえるプログラムです。
私の場合、同じ学科に滝行経験のある子がいたのでその子に教えてもらって滝行の存在を知りました。しかし、参加を決めるまでは結構迷いました。

というのも、私は英語が全くしゃべれない。どれくらい話せないかというと、去年の夏ニュージーランドへ一週間のホームステイへ行ったときは「イエス、ノー」「センキュー、ベリーグッド」「オーマイガー!」など数える程度の単語を駆使して楽しんだぐらい話せない(笑)

こんな低スキルの私が一週間英会話プログラムを受けたくらいで話せるようにならないだろう。それなのに、行く意味はあるのだろうか…。
こんな迷いもありましたが、結局行くことを決めたのは「早いうちに恥を晒してしまえば武者修行が始まったとき、全力で挑むことができるんじゃないか」と思ったからです。それに、私の担当する企画のターゲットは外国人観光客で、英語スキルは必要!と思っていたから僅かな時間でも学べるものは学んでやろうとも思ってました(笑)

今回は、「英語を全く話せない」私が滝行に行ってみてどんな収穫があったのかお話しします。

実際に滝行を経験してみて得られたもの

①とりあえず話してみよう精神

「早いうちに恥は晒しておこう!」と意気込んでベトナムに来たけれど、着いてすぐは初めて一人できた海外、それに英語を全く話せないという自信のなさから強気な気持ちもしぼんで不安いっぱいでした。この気持ちを滝行でルームメイトだった子に相談したら、
「自信がなくてもとにかく話すこと!話してるときはみんな耳を傾けてくれているし、分からなければその場で言えばいいんだよ!」
「満足するか不満で終わるかは、全て自分次第だよ」
と言われて気持ちが切り替わりました。

それから、滝行開始。教師は3人で平日がジュディとブランコ、土日にアメリアが教えてくれました。どの教師もそれぞれ個性的で優しく、英語の発音もはっきりしていて聞き取りやすくジェスチャーや表情も使って表現してくれるので、英語が苦手でも意外に理解できました。

授業は「分からない」がとても言いやすい環境で、「とりあえず話そう」を実践しやすかったです。他の滝行生も分からない単語はその都度質問していたし、「分からない」ことを恥だと思わなくてもいいんだ、と思えたのがよかったです。

テーマが「ビジネスで相手を説得する」授業の時は、一つのシチュエーションのもと、滝行生全員が意見を一致させるために、反対した人を説得するというディスカッションを行いました。私も意見を積極的に言って、分からない時は滝行生や先生に聞いて分かるようにしていきました。
一度話してみると、その後が楽でした。私の実力を全員が知っているので開き直って話すことができるし、楽しく過ごすことができました。

きっと恥が捨てられなかったら、授業で全く発言できないまま時間が過ぎていたはずです。だから、開き直って積極的になることは大事なことだと実感できました。

②武者修行で使えるビジネススキルを教えてもらえた

そして、滝行でためになったことと言えば、英語でプレゼンする方法とアンケートの作り方を教えてもらえたところです。
武者修行の中間プレゼンは英語でしなくてはいけないので、武者修行の企画のプレゼンの英文を添削してもらい、滝行生の前でプレゼンする機会があったのはとてもありがたかったです。
アンケートは、作り方からどんな内容が必要になるか、というところから教えてもらい最終的に観光客が多くいる旧市街まで行って10人に口頭のアンケートをとりました。アンケート調査は武者修行が始まった後も行ったので、その時とても役に立ちました。

英語だけじゃなく、ビジネスで必要なスキルも教えてもらったことも参加する意味がありました。

③一週間一緒に過ごした仲間

あと一番の収穫は、滝行で出会えた仲間です。私が参加した期間は私を除いて5人の滝行生がいました。大学生や今までの人生で友人は「気の合う人たち」ばかりでしたが、ここで出会えた人たちは全く違いました。みんな優しい人でしたが、「やりたいこと」をきちんと持っている姿勢が眩しい人たちばかりでした。

夜ご飯を食べたとき、彼らが自分の夢を語っていてまだやりたいことが見つかっていない私は「すごいな!」と強く思いました。しかし、同時に怖気づいてしまい滝行メンバーに自分をさらけ出しきれませんでした。このことは今も心残りなので、今度滝行メンバーに会ったら滝行で言えなかったこともさらけ出そうと思います!

一週間という短い期間でしたが、滝行で出会えた縁をこれからも繋げていきたいと思える出会いでした。

挑戦したい人へ

「英語が話せない…」と思っている人にこそ滝行に行ってほしいと私は思います。なぜなら、英語を話せない人の多くが「恥をかきたくない」という意識を持っているからです。この意識は、本当にもったいないです。話せない人の持っている恥は、自意識でしかないからです。

もし、この恥を振り切りたいと思っているのなら、滝行は一つの挑戦の場になると思います。

私は「話せないという恥を捨てる」ことを目的にして、滝行に挑戦しました。その結果、滝行で恥の意識を捨てられたから武者修行でお土産屋の客寄せをした時、カタコトの英語でも外国人観光客と仲良くなることができました(笑)

もし、あなたが話せないことに恥の意識を持っているのなら、滝行は「恥を捨てる」いい機会じゃないかと思います。

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